過去記事から、関連するテーマを掲載しています。
香りについての歴史を簡単にお話しましょう。
旧約聖書には病気・宗教儀式に
芳香植物が使用していたことが記されています。
エジプトでも、神への捧げ物として香りを焚き、
死者の腐敗を防ぐために、乳香、シダーウッド、
没薬(ミルラ)などを使ったということも知られていて、
ミイラの語源はミルラだという話は有名です。
あのクレオパトラもこよなくバラを愛し、
香りで男性を虜にしたのでは?という説もあります。
中世ヨーロッパでは東洋と西洋の交流により、
アジア諸国の香料が貴重なものとなり、
フランスなどを中心に香りの文化が栄え始めます。
しかし、近代、西洋医学の発展と化学薬剤が開発されたことで、
生活に密着していた芳香療法や植物療法は衰退していきました。
アロマテラピーという言葉は、
20世紀になり、フランスのルネ・モーリス・ガットフォセという化学者が
造語したもので、その後、
ジャン・バルネ医師が戦傷治療に精油を用いたり、様々な症状に精油を用い、
その結果を論文で発表。
次いで、美容家マルグリット・モーリーが精油の効能と治療特性を研究し
独自のマッサージテクニックなどを英国へ発信。
著書 『 ル・キャピトルジュネス 』 が
美容の国際的な賞であるシデスコ賞を受賞。
今日、アロマテラピーという名称で医療・健康・美容などに
香りによる療法が再び注目され始めました。