山梨県にて子どもの個性を磨くアートセラピーワークショップを開催しているアトリエプレジールです


今日もアートセラピーでの作品と子どもの心の関係性についてご紹介していこうと思います。

今回は小学校低学年の子ども達の塗り絵を取り上げます。

幼稚園・保育園の子どもに比べ、小学校に通っている子どもたちは、やりたいことが明確になってきたり、目的を持って作品を作ったりすることに慣れてきます。決められた図柄の塗り絵を選ぶのもこの時期からぐんと増えてくる傾向があります。

 
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   <小学校低学年女児の作品> 
ゾウの身体ををカラフルに塗りました。ですが、ご覧の通り、周囲は真っ白。

保護者の方に「お子さんと両親、又は、お子さんとお友達など、周りの状況はどんな様子ですか?」と伺いました。
すると、「学校で友達とのトラブルが生じている事を、2週間前に担任の先生からの電話で知りました。」とのお返事でした。

周りとの関係性をどうやって確立して行ったら良いのか、試行錯誤している状況なのでしょうか?
自分の中でも様々な感情をどのようにしていいのかわからず複雑なのだと訴えているようです。
自分で考えて、答えを出そうと、今、本人が1番頑張っている時なので、ご両親のアドバイスが口うるさく感じる事がありますので、じっと見守ってあげるのが良いかもしれませんね。



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  <小学校低学年男児の作品> 
2体の戦う恐竜を緑と茶色で塗りました。
外向的なエネルギーが高まっている時ではあるものの、自分自身は少しゆったりしたい、落ち着きたいという相反する感情とエネルギー状態。お母さんに甘えたり楽しく過ごす時間が欲しいのかもしれません。

「兄弟げんかなどはどんな感じですか?激しいですか?」と伺った所、
「結構してますが、下に弟がいるので、どうしてもお兄ちゃんには厳しくなってしまうのも事実ですね・・・」いう事でしたので、お兄ちゃんとの向き合い方も少し変えてみるとの事で様子を見ていく事になりました。



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また、絵と子どもの心理については簡単に推測できるものではありませんし、全てのお子様に当てはまるとも限りませんのでご了承くださいませ。


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アートセラピーについての記事をまとめてありますので、宜しければ、 コチラ も参考になさってください。