菩提樹って、聞いたことがあると思います。


仏陀が木の下に座り、悟りを開いたと言われている、

その木がインド菩提樹(桑科)だと言われています。


単に菩提樹と言うと、寺院に植えられている中国産のシナノキです。


私たちがハーブで用いるのは西洋菩提樹、別名リンデン。

ヨーロッパでは非常に親しまれていて、

街路樹に植えられている木です。


ライムフラワーという別名もあるようですが、

爽やかな香りとスッキリとした味わいから来ているのでしょうか?


初夏に小さな薄い黄緑色の花を咲かせます。


その花と葉に芳香成分(ファルネソール)が含まれているので、

葉と花を収穫し、乾燥させて飲むのです。


血圧を下げ、動脈硬化を予防するビオフラボノイドや

コレステロールの吸収を抑制することで知られるサポニンが含まれています。

胃腸を強化してくれる効果もあるので、

胃腸が弱まるこの季節や、暴飲暴食しそうな年末などにお勧めかも。


リラックス・鎮静作用があり、

フランスでは落ち着きの無い子供に飲ませる習慣があるほど。


眠る前に飲むと不眠解消にも働いてくれますし、

浄化作用・発刊作用も期待できます。


ちなみに木部から採れるリンデンウッドもありますが、

香りも少ないし、効能も異なります。

老廃物除去ならウッドを選ぶと良いでしょう。